仔牛(子牛)が 脱水 した時の輸液のまとめ

子牛に異常があった時に輸液で電解質や水分補正を行うことは大いに起こり得ることです。今回はそんな輸液についてまとめようと思います。

子牛が脱水した時の輸液の目的とは?

仔牛に対する輸液を行う目的には前回の記事にもあった下痢などの疾患で起こる脱水の対処、酸塩基平衡を整えること、電解質の以上の改善、呼吸反射や意識障害の改善が目的として使用されます。

→身体の液体成分に起こった異常を改善することが目的です。

子牛に輸液をするための脱水の評価

いざ輸液を使用としても目の前の仔牛が脱水を起こしているのかそうではないのかをしっかりと考え、必要量を輸液する必要があります。

輸液量の計算式は?

輸液量=水分の欠乏量×安全係数(0.3~0.5)+維持量+予測喪失量

上の式が公式的にはなっておりますが、輸液は身体の調節機能を回復させるための目的で根治が目的ではないため、おおよその概算的にこの式を使用します。

水分欠乏量を概算的に表す場合は、正常時の体重ー現在体重で輸液量を求めることもできますが現場では厳しいことが多いため、基本的には眼球陥没や皮膚の弾力性、毛細血管再充満時間などで推し量っていきます。

子牛に対する脱水のまとめ

脱水5%より低い状態では基本的な臨床症状はありません

5%で皮膚の粘稠性が上がってきたり、3mm前後の眼球陥没が見られます

7~10%で皮膚の弾力性がなくなったり、5mm前後の眼球陥没、衰弱状態を示します。

10~12%では7mm前後の眼球陥没と昏睡、ショック状態が見られるため、重度という認識になります。

12%以上では皮膚をつまんでも元に戻らず、瀕死の状態になってしまいます。

念のために言っておきますとパーセントは体重に対する%です。

輸液する際には、以上のようなヒントによって喪失量を出し、安全係数をかけて投与量を決めていきます。経験も大いに絡んできます。

牛に使用できる輸液剤について

生理食塩水や酢酸加リンゲルなどを投与していきます。

なお輸液剤のうちブドウ糖液はブドウ糖の血中濃度、投与速度が上がることで利尿作用を示す場合があります。

そのため、尿糖が見られた場合は糖分の投与を中止しましょう。これは成牛においても同様だと考えられています。

仔牛の脱水についてはこちらの記事を参考にして見てください

仔牛 (子牛)の下痢の原因と治療について

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