牛の 肺炎 (呼吸器複合病)の原因や病原体を解説

今回の記事では牛の肺炎の分類とその症状について解説していきます。呼吸器複合病とは?呼吸器疾患にかからないために身体に備わっている機能とは?に着目していきます。

牛の肺炎の分類と呼吸器複合病について

牛の肺炎は大きく3種類に分類でき、呼吸器の感染に対する防御機構のにも触れながら解説します。

牛の肺炎の分類

牛の気管支肺炎

気管支肺炎は気道を通して肺に到達した病原体の侵入に起因します。呼吸器複合病はこれに含まれます。この複合病ではウイルスが原因であることが、気管支肺炎は最終的な結果になります。

症状としては元気喪失、発熱、粘膜の充血、胸部前腹側の異常な呼吸音と病変が考えられます。

牛の間質性肺炎

通常、間質性肺炎は非感染性の疾病であり、毒素やアレルゲンの吸収・吸引の結果生じる間質の反応に起因します。

間質性肺炎の症状は気管支肺炎と同様に元気喪失、敗血症を示さない傾向がある。呼吸音の異常と病変はび慢性になります。

抗生物質などの通常の治療に反応しないことも重要です。

牛の転移性肺炎

転移性肺炎は肝膿瘍や後大静脈血栓症のように、ほかの部位の病巣から敗血症的に波及し肺炎を示した病態になります。

転移性肺炎の症状としては気管支肺炎における敗血症の如くふるまいます。転移性であるため広範囲の病変と呼吸音の異常を伴い、喀血を起こします。

牛の肺炎(呼吸器複合病)の病原体|混合感染が重視されている

牛の肺炎などの呼吸器性疾患の病原体は多岐にわたり、単独感染や混合感染が考えられ、特に混合感染が重視されます。発生要因としては牛の状態飼育環境などが複雑に関与しているため、これと特定が非常に難しくなっています。

呼吸器病症候群はすなわち複合病として認識し、治療・予防等のあらゆることを考慮した上で対策を行うべきになります。クルップ性肺炎も2種類以上の細菌やマイコプラズマの混合感染が認められます。

牛の クルップ性肺炎 とは?どんな病気?症状や治療

牛の肺炎(呼吸器疾患)に対する防御機構

牛の気道の線毛装置

牛が呼吸をした際に気道に侵入してくる粒子と病原体は、線毛の働きにより迅速に不活化され除去されます。粘液線毛エスカレーターの作用で、呼吸器の深部から上方へと異物が押し出されていく。

脱水、寒冷への長時間暴露、刺激性ガスへの暴露、呼吸器病ウイルスの感染の際には効果が落ちます。

肺胞マクロファージ(Pulmonary Alveolar Macrophages:PAM)

牛の肺胞に到達した0.5~2μmの粒子が肺胞表面の液状のフィルムに吸着し、肺胞マクロファージによって食菌・除去されます。

ただし絶食、寒冷への長時間暴露、全身性のアシドーシス、低酸素血症、グルココルチコイドによる治療中では肺胞マクロファージの活性は落ちます。

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