牛の 第一胃 (ルーメン)での栄養吸収について解説

今回の記事では反芻動物(主に牛)が栄養をどのように吸収しているか第一胃の働きに触れつつ解説していきたいと思います。

牛の胃の働きとルーメンについてまとめ

栄養吸収に関わる生理的な5つの役割を解説していきます。

①牛の第一胃の働き

第一胃は食べた物の貯蔵庫として、200リットルの内容物を約3日間も貯蔵できると言われています。ここではバクテリアや原虫によって食べ物の発酵を担います。第一胃の粘膜は栄養分の吸収作用を持ちます。

飼料の粒度が粗ければ粗いほど、第一胃内の原虫は増殖すると言われています。飼料の粒度が粗ければ粗いほど第一胃炎の発生は少なくなる。濃厚飼料多給では、第一胃内の消化率が悪化する。このため、粗飼料と濃厚飼料のバランスを適正に保つ必要があります。

生産者目線ですとどうしても濃厚飼料は生産性を上昇させるために多給してしまうことがありますが、意識して飼料を与えられると良いですね。

②牛の飼料の種類と反芻時間について

牛の食物は大きく粗飼料と濃厚飼料に分類されますが、この飼料の比によって反芻時間が変わってきます。粗飼料の比が大きいほど採食時間、反芻時間が長くなります。これは、酢酸の産生量が多くなることが関与しています。

ルーメンの食物分解および栄養吸収

1でも述べましたがルーメン(第一胃)内の原虫および微生物がルーメンに取り込んだ飼料を分解・発酵することも重要ですね。

④牛の第一胃の発達

生まれてすぐは大きさは第四胃の方が第一胃よりも大きくなっていますが、適正の飼育下では生後2ヶ月ごろから第一胃の方が第四胃よりも大きくなってきます。ちなみに成牛では容積比が第一胃:第四胃=80:7と10倍以上の差が出てきますね。

⑤牛の飼料とVFAの関係

でんぷん質の多いものはプロピオン酸が多くなり、繊維が多いものは酪酸が多くなってきます。牛の場合、固形物の物理的刺激と容量、分解産物(VFA:酸)の化学的な刺激により、第一胃が成長すします。離乳時には液状飼料の供給をやめ、固形物を与えることで胃の成長を促します。

 

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