牛の 蹄葉炎 の原因とは?ルーメンアシドーシスとの関連

牛の足には蹄という部分があり、様々な原因(ルーメンアシドーシスなど)でこの蹄に炎症が起こることを疾患として蹄葉炎と呼びます。

牛の蹄葉炎について原因や治療|ルーメンアシドーシスとの関連について

牛が蹄葉炎になると繁殖成績が落ちたり、牛乳の乳質や乳の生産が落ちてしまいます。これにより淘汰する確率が上がってしまう疾病です。

牛の蹄葉炎の原因|ルーメンアシドーシスとの関連について

牛の蹄葉炎の原因はヒスタミンという物質の誘起によるものです。

・子宮炎や乳房炎などの炎症

 

・栄養的要因:飼料によってはルーメンアシドーシスが発生、これによりルーメン内pHが低下します。pHの低下でグラム陰性菌が死んでしまい内毒素が発生、外毒素も同時に放出されヒスタミンが遊離されます。

 

・環境要因:飼育環境の悪化(騒音や悪臭)、ストレス、外傷(削蹄時の負傷)

以上によってヒスタミンが遊離されます。このヒスタミンが血管を拡張し蹄葉を破壊、角質構造を劣化させ蹄葉炎が起こります。

どうしてルーメンアシドーシスが蹄葉炎の原因となるのか?

ルーメンアシドーシスは濃厚飼料の過給や盗食・飼料の設計ミスなどにより、易発酵性炭水化物の過剰摂取が起こることに起因します。これによってルーメン内微生物による異常発酵が生じ、多量のVFAが産生されpHが低下、さらに粗飼料不足で唾液分泌(重炭酸を含む)が低下し、pH緩衝能が低下します。

また、同時に絨毛にも影響を与え、ルーメンパラケラトーシスを起こし絨毛におけるVFAの吸収が不足し、ルーメン内にVFAが増加することでpHが低下してルーメンアシドーシスとなります。

ルーメンについてはこちらの記事を参考に

牛の 第一胃 (ルーメン)での栄養吸収について解説

 

牛の蹄葉炎の治療と予防

牛の蹄葉炎を予防するためにはビタミンやビタミンD、ビタミンEを与えて血管構造を保護します。また、同時にミネラルやアミノ酸などの栄養素を適切に供給する必要があります。これにより蹄の角質を整えます。

蹄葉炎は薬での治療というより栄養(飼料)に意識を置き、予防をしていけると良いと考えられています。

蹄葉炎の概要はこちらの記事から確認してみてください

牛の 蹄葉炎 の病態とは?考えられる症状を解説

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