乳牛の栄養学と 産乳成績 と繁殖成績について

この記事では乳牛において周産期の栄養が今後の産乳、繁殖にどのように影響しているかを解説した記事になります。タンパク質とエネルギーの分解スピードによるアンバランスについても触れたいと思います。

乳牛の栄養学!気になる産乳成績と繁殖成績について

乳牛の産乳成績に関して

周産期には乳産生のピークに対して飼料の摂取量のピークがずれることが多いです。そのずれ(差分)によってエネルギー量が低下するため、栄養バランスの崩壊が生じ、産乳成績が悪くなるります。

これに対し、理想的な泌乳量を維持しつつ耐過するためBCS(ボディコンディショニングスコア)を泌乳後期から徐々に上げて行き(目標は3.0~3.5)、乾乳期から分娩にかけてBCSを3.5~4.0で維持することが効果的だと考えられています。

乳牛の産乳時における栄養バランスの崩壊とは?

エネルギー(デンプン)量の低下よって栄養バランスが崩れてしまうことを言います。エネルギー不足、窒素が過剰になると以下のような症状が見られます。これは不足時には筋肉のアミノ酸をエネルギーとするためです。

削痩、肉の味の低下、黒い肉、BUNの上昇、MUN、乳蛋白の低下、繁殖障害(生殖器の回復遅延)、牛舎のアンモニア臭、尿石などが生じます。

乳牛の繁殖成績に関して

分娩後のBCSのロスが大きいほど分娩後初回排卵日数が延長し、初回授精での受胎率も低くなる傾向があります。これは生殖器の回復が遅れるためです。

成績をあげるためにはこれを回避することが重要になって来ます。

分娩後のBCSのロスを少なくすることを目標とするのが重要であるが、分娩後の受精時に肥満傾向が強いと受胎率が悪くなるので注意する必要がありますね。

乳牛の障害/疾病一覧

繁殖障害:BCSの悪化、発情の問題、受胎率の低下

栄養障害:栄養素の欠乏・不足・過剰、成分のバランスの崩壊など

周産期病:起立不能症、乳熱、ケトーシス

乳熱についてはこちらの記事をチェック

乳熱 とは?|症状や治療、予防について解説

乳量・乳質の問題:泌乳初期の栄養不足、乳脂肪率不足、体細胞数の過剰など

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