牛の ディッピング の重要性|乳房炎の予防と治療

前回は牛の乳房炎の原因と分類について書きましたが、今回は牛の乳房炎の予防(プレディッピング/ポストディッピング)と治療法について解説していきます。

牛の ディッピング の重要性|乳房炎の予防と治療について考える

牛の乳房炎は細菌が原因であることが多いので、まずは抗生物質の乳房への投与を考えます。乳房内への直接的な投与もありますね。予防としてはプレとポストのディッピングが重要になります。この記事ではそれぞれの特徴を記載していきたいと思います・

牛のプレディッピングとポストディッピング|乳房炎の予防

牛の乳房炎の予防を羅列すると以下のようになります。

搾乳時に適切に衛生管理を行うこと、プレディッピング/ポストディッピング、飼養管理改善、乾乳期の治療、バルク乳検査、汚染源対策、牛舎環境の整備が考えられます。

プレディッピング

・牛舎の環境に汚染された乳頭を清潔にすること

・乳汁の拭き取りが簡便で乳汁中への残留する心配がないこと

・薬剤がさらっとしていて使いやすいこと

・環境性乳房炎対策がメインになること

以上が搾乳直前に乳頭を消毒するプレディッピングの特徴になります。

ポストディッピング

・搾乳中に乳頭に付着した乳汁を洗い流すことが大事

・搾乳中に乳頭口が反転することで細菌が付着します。それを防ぐために消毒をし、乳頭口が閉じるときに乳頭内部への侵入を防ぐことが目的

・長時間乳頭に付着しなければならなく、薬剤が粘っとしていること

・伝染性乳房炎対策がメインになること

以上が搾乳後に乳頭を消毒するポストディッピングの特徴として考えられます。

乳房炎の分類についてはこちらの記事から

牛の 乳房炎 の分類(甚急性、急性、慢性、潜在性)を解説

牛の乳房炎の治療

牛の乳房炎において抗生物質の投与は乳房内だけでなく、全身投与も効果的です。その場合は適切な筋肉内注射、静脈内投与などが良いですね。

牛の炎症の症状がかなり重い場合には痛みを抑えるためにNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)を投与することも効果的です。

対称療法としては牛への輸液や湿布、搾乳を多めにしてあげることがあげられます。場合によってはオキシトシンを投与することも良いですね

輸液についてはこちらの記事をチェック

仔牛(子牛)が 脱水 した時の輸液のまとめ

慢性の乳房炎や潜在性の乳房炎に対しては乾乳期の治療が有効です。ショート乾乳(罹患分房の搾乳の一時的停止)も効果的です。

牛の 乳房炎 の分類(甚急性、急性、慢性、潜在性)を解説

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