牛の ケトーシス ってどんな病気!?症状と機序について解説

ケトーシスは体液中にケトン体が蓄積し、臨床症状が認められるようになった状態を差します。ちなみにケトン体とはアセトン、アセト酢酸、βーヒドロキシ酪酸などを意味しております。

牛の疾患(病気)で見過ごせないケトーシス

この記事では機序、症状、診断、治療、ケトーシスの分類まで書いていきたいと思います。

牛のケトーシスの発生機序

牛のケトーシスは背景にエネルギー不足が存在します。

肝臓で中性脂肪が遊離脂肪酸になり、アセチルCoAを介し、ケトン体が生み出される経路が1つです。

その他にも身体の他の部位でケトン体合成が増加することでケトーシスは悪化します。例えば、乳腺ではアセト酢酸、第一胃や第三胃ではβーヒドロキシ酪酸が産生されます。これは反芻動物の特徴でもありますね。

泌乳期のエネルギー不足もケトーシスの機序に含まれます。分娩後の摂食があまり良くない場合にも中性脂肪はケトン体になります。

牛のケトーシスの症状

ケトーシスの症状は食欲の低下、乳量の減少、特徴的なものにはケトン尿、呼気や尿、乳からアセトン臭がすること、神経症状が認められます。

診断は血液検査でのβーヒドロキシ酪酸、遊離脂肪酸の上昇、血糖値の低下を確認することが考えられます。血液だけでなく乳中、尿中のケトン体の上昇も重要です。

牛のケトーシスの治療と予防

牛のケトーシスの治療はグルコースを投与すること、キシリトールを投与することがあげられます。グルコースと一緒にビタミンB1やインスリンを加えることも良いですね。

その他にも糖新生を促すグルココルチコイドや肝機能改善薬も候補に入ります。

予防は分娩前に太らせすぎないことが重要です。分娩後には採食量を確保し調整しましょう。

牛のケトーシスの分類

ケトーシスは1型と2型の2種類に分類されます。

1型ケトーシス

1型ケトーシスは血液検査でグルコースとインスリンの値が低く出ます。発症は分娩から少し経過した3〜6週で認められることが多いです。

原因として考えられるのは分娩後のエネルギー不足になります。

治療はブドウ糖液の投与、グリセリンの経口投与です。

2型ケトーシス

2型ケトーシスは血液検査でグルコースとインスリンの値が高く出ます。インスリン抵抗性が2型の特徴です。発症は分娩後すぐの1〜2週で認められることが多いです。

原因として考えられるのは分娩前のエネルギー不足、肥満になります。

治療は1型ケトーシスと同様にブドウ糖液の投与、他にはキシリトールの静脈投与、肝機能賦活剤(メチオニンなど)があげられます。

合併症に多い第四胃変位はこちらから

牛の 第四胃変位 の原因や症状を解説|左方変位と右方変位

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です