牛の 肝膿瘍 について症状、原因、予防

今回の記事では牛の肝膿瘍について解説していきます。

牛で起こりうる肝膿瘍について考察

肝膿瘍はその名の通り、化膿を引き起こす菌が肝臓に膿瘍(膿が溜まった腫瘤)を形成することで肥育牛に多く認められることが特徴です。

牛の肝膿瘍の原因菌と感染経路

牛の肝膿瘍は教科書的にはFusobacterium necrophorumとなっています。

どうやってこの細菌に感染するのかというと2つのルートがあります。

1つ目は門脈路を介するパターンです。損傷や化膿性病変があると門脈を通って肝臓に細菌が移行します。これにより肝炎を引き起こします。

肉用牛ではルーメンアシドーシス、乳牛ではルーメンパラケラトーシスが主な感染要因となっています。

2つ目は胆道からの上行性に感染するルートです。胆管炎や肝蛭の寄生が背景にある場合は胆道を通って細菌が感染し肝炎が引き起こされます。

牛の肝膿瘍の症状

牛の肝膿瘍の単発では基本的には無症状のことが多いですね。

多発の場合は削痩、衰弱、肝臓の腫大、発熱が起こります。

重症の場合には呼吸困難、黄疸、腹膜炎が見られます。

血液検査では白血球の上昇、肝酵素の上昇、アルブミン/グロブリン比の低下が認められ、腹部エコー検査では肝臓の病変や腫大が認められます。

牛の肝膿瘍の治療と予防

基本的には廃用になってしまうことがほとんどですね。病態の進行具合によっては抗菌薬を処方することもありますが、出来るだけ予防していきたい疾患です。予防はルーメンアシドーシスからの進行がにさせないことです。これに尽きますね。

牛のルーメンアシドーシスの予防としては粗飼料をしっかりと与え、濃厚飼料の多給を控えます。

他の牛のエサの盗み食いも原因になりますので農場設計、従業員のマネジメントも重要です。

ルーメンアシドーシス の治療・原因|第一胃の異常

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です