牛の 細菌性心内膜炎 の症状/原因について解説

牛の心疾患として心外膜炎、心内膜炎について以前に掲載しましたがこの記事では細菌性心内膜炎について詳しく書きたいと思います。

牛の細菌性心内膜炎

細菌性心内膜炎は細菌が心内膜、特に弁膜表面、腱索、肉柱に 付着して炎症性変化が起こる病気です。

牛の場合の原因菌は?

牛ではArcanobacterium pyogenes,、溶血性連鎖球菌(Streptococcus spp.)が考えられています。

ちなみに豚では豚丹毒、馬ではレンサ球菌や大腸菌によって発症することが多いですね。

牛の細菌性心内膜炎の発生機序は?

牛の細菌性心内膜炎において細菌が心臓の弁膜表面へ付着する機序はわかっておりませんが、何らかの原因で細菌が弁膜に疣贅物(ゆうぜいぶつ)を形成することで炎症が起こることに起因します。

感染症が背景があり重症化した結果としての発症が多いです。

疣贅物を形成する心臓の部位として最も多いのが三尖弁、次いで肺動脈弁、僧帽弁となっております。

牛の細菌性心内膜炎の症状

牛の細菌性心内膜炎の症状としては一般的なもので発熱、食欲不振・廃絶、頻脈、体重減少(削痩)が認められます。

全身可能性病変に起因した症状(四肢関節腫脹、跛行、発咳、血尿、膿尿)

重度のうっ血性心不全症状 (頸動脈の著しい怒張、下顎から下腹部にかけての冷性浮腫)

が認められる場合もあります。

牛の細菌性心内膜炎の診断/検査

身体検査

聴診にて心拍数増加、心音の強盛・雑音があり、外観からわかることとしては頸動脈の怒張・拍動が認められます。

血液検査

慢性炎症像(白血球数増加、好中球の核の左方移動)が認められます。血清蛋白濃度の増加もあります。

心電図

QRS群の電位増高、心室期外収縮、STの偏位(心筋炎併発の場合)が認められます。

超音波検査

エコー所見としては心腔内の疣贅物の確認が重要ですね。これで確定診断となります。

牛の細菌性心内膜炎の治療について

牛の細菌性心内膜炎については確定診断がついた時には治療を行うことはほとんどありません。基本的に予防したい疾患です。

細菌性心内膜炎の予防は?

感染症や化膿性疾患に対する早期の適切な処置(抗生物質の投与)が重要になってきます。

心内膜炎に波及するまでに感染症を食い止めておきましょう。

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牛の心疾患である創傷性心外膜炎と細菌性心内膜炎

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