乳用牛の 拡張型心筋症 の症状|ホルスタインで多い心臓病

この記事では牛の拡張型心筋症の症状や診断、病態について書いていきたいと思います。

ホルスタイン種に多い拡張型心筋症について

基本的に牛の拡張型心筋症の原因はわかっていません。乳用牛のホルスタイン種に多いという疫学があります。

牛の拡張型心筋症の発生機序と症状

牛の拡張型心筋症は3歳前後の若齢の牛に多く、特定の種牛の子孫に発生傾向があることから遺伝的な病気ではないかと考えられています。

拡張型心筋症の症状の発生機序

牛の拡張型心筋症の症状が起こる流れとしては、まず心筋の変性と繊維化が起こります。次に心臓の内腔が拡張、心筋壁の収縮力が低下します。

その後病態が進行し、うっ血性の心不全が起こるという流れになります。

牛の拡張型心筋症の症状は?

牛の拡張型心筋症の具体的な症状には静脈系のうっ血が顕著であるため全身性の浮腫が起こります。

胸水や腹水の貯留、頸動脈の持続的な怒張、下顎〜下腹部〜乳房までの冷性浮腫、水溶性の下痢が生じます。末期症状には食欲の低下、乳量の減少、元気消失が認められます。

牛の拡張型心筋症の診断

牛の拡張型心筋症は一般的な心臓病の所見と類似していて心電図では低電位を呈します。

聴診では頻脈や浮腫が生じているため心音が聴きとりにくくなります。

超音波検査では心房、心室共に拡張していることがあり、特に左心室の収縮性が低下していることが必須です。

血液検査にて異常所見は見当たらないことが多いです。

牛の拡張型心筋症の治療や予防

牛の拡張型心筋症は原因がわかっていないため有効な治療法がなく、予防的には遺伝的な疾患と仮定して遺伝形質をもつ牛との交配を避けることになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です