牛の 聴打診 の概要|有響性金属音(ピング音)と拍水音

この記事では特定の疾患の時に牛の聴打診で聴取することができる有響性金属音(ピング音)と拍水音について解説していきたいと思います。

牛の聴打診の概要|有響性金属音(ピング音)と拍水音

牛の聴打診は聴診と打診を同時に行うことにより反響音を聞き、異常を判断する検査法になります。聴打診の効果がある牛の疾患としては第四胃変位、鼓脹症、気胸、子宮内/腹腔内ガスなどが考えられていますが、個体差や技術(経験)によっても異なります。

有響金属音(ピング音)が聴打診で聞こえた時に疑う疾患

牛に聴打診を行い有響性金属音(ピング音)が聴取できた際には、腹腔内に過剰なガスの貯留があることを示唆しています。牛の疾患で言うと第四胃変位、鼓脹症、結腸・盲腸に認められるガスなどが考えられます。

有響性金属音(ピング音)はキン!という高い音になります。

有響性金属音(ピング音)を聴取できる位置と疾患

牛で聞こえる有響性金属音(ピング音)は基本的に聞こえる部位にある臓器にガスが貯留していることが考えられるため、大体の部位の特定が可能となってきます。

牛の左側で有響性金属音(ピング音)聞こえる場合

牛の左側で有響性金属音(ピング音)が聞こえる場合に考えられる疾患には第一胃鼓脹症や第一胃虚脱、第四胃左方変位があります。

第一胃鼓脹症と第一胃虚脱は左膁部、第四胃左方変位は左側第8肋間下~左膁部で聞こえることが多いです。

牛の右側で有響性金属音(ピング音)聞こえる場合

牛の右側で有響性金属音(ピング音)が聞こえる場合に考えられる疾患には第四胃右方変位や結腸鼓張、盲腸拡張症、盲腸捻転があります。

第四胃右方変位は右第8~13肋骨、結腸鼓張は右第11~13肋骨上部、盲腸拡張症や盲腸捻転は右膁部で聞こえることが多いです。

拍水音が聴打診で聞こえた時に疑う疾患

牛に聴打診を行い拍水音が聴取できた際には液体の貯留があることを示唆しています。牛の疾患で言うと第四胃変位・捻転、腹水・胸水の貯留などが考えられます。

拍水音はチャプチャプと言う水が揺れる際に聞こえる音になります。

牛の 第四胃変位 の原因や症状を解説|左方変位と右方変位

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です