動物用の 生ワクチン と不活化ワクチンの違いについて

この記事では家畜に応用する生ワクチンと不活化ワクチンの違いについて解説していきたいと思います。

家畜に使用する生ワクチンと不活化ワクチンの違いについて

ワクチンの定義は特定の疾病に対する免疫反応を増強するために作られた生物学的製剤のこととされています。微生物を起源とする製剤としています。

ワクチンの主たる含有物は病原性の低い病原体、死滅した病原体、蛋白、トキシンから構成され、これらの混合物である場合もあります。感染症のワクチンは予防的に用いられることが多いですね。

動物用ワクチンは薬事法に基づいて動物用生物学的製剤に分類

動物用のワクチンは薬事法に基づいて生物学的製剤に分類されています。公式的に鶏用約200品目、豚用約120品目、牛用約70品目、犬用約50品目、猫用約18品目があり、魚類用のワクチンもあります。

生ワクチンと不活化ワクチンの違いは感染性があるか?

動物用の生ワクチンと不活化ワクチンの基本的な違いは感染性があるのか?という点になります。

生ワクチンの特徴

家畜に使用する生ワクチンは生きた微生物が起源となっています。弱毒の野外流行株を選択したり、研究室で弱毒化した株を用いることがメジャーです。

生ワクチンは自然感染に近く、生ウイルスワクチンでは液性免疫と細胞性免疫の両方を誘導することができます。

抗ウイルス活性のあるインターフェロンを産生し、免疫持続期間が長いことも特徴のうちの1つになります。

生ワクチンの難点

生ワクチンのデメリットとしては弱毒化に時間が必要なことが多いことや微生物の特性としてゲノムの変化がありますが、弱毒化のワクチン株であっても摂取した動物で病原性を復帰させる突然変異が起こる可能性があることが難点になります。免疫不全状態にある動物では突然変異のリスクも上がります。

不活化ワクチンの特徴

動物用の不活化ワクチンの抗原は微生物全体(バクテリン)、もしくは微生物の一部を抽出したコンポーネント、無毒化した毒素(トキソイド)などがあります。生ワクチンより開発に時間を必要ではないため開発のスピードが早いことが特徴です。

不活化ワクチンは液性免疫のみを誘導します。

不活化の処理で製造する過程で生じる全ての微生物を殺すため、意図しない感染性微生物の混入がないなどの点では生ワクチンにはないメリットになります。

不活化ワクチンの抗原は免疫原性が弱いため大量の抗原量を必要とします。免疫反応を増強するためにアジュバントを使用します。

アジュバントとは?

不活化ワクチンに使用するアジュバントはワクチンの抗原性の増強を目指す試薬になります。使用する試薬には水酸化アルミニュウム、流動パラフィン、鉱物油などがあり、以前は結核菌をホモジナイズして使用することもありました。

精製度が低い不活化ワクチンではこのアジュバントによってアレルギー引き起こされる可能性もあります。

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