牛の 心臓 とは?心臓の役割や機能を解説

牛の心臓(循環器)は心臓、血管およびリンパ系で構成されていて、血液やリンパ液を介して全身の臓器に必要な酸素や栄養を供給し、炭酸ガスや老廃物の搬出と運搬を行っています。

牛の心臓とは?心臓の役割や機能を解説

牛の循環器病を正しく理解するためには心臓、血管、リンパ系の構造や機能、体液調節機構をしっかりと理解しておく必要があります。

牛の心臓の位置はどこにある?

牛の心臓は心膜という膜に包まれていて、第3肋間から第6肋間の真ん中からやや左側のあり、左に傾いていて心尖部(心臓の下部の突き出ている部分)は左の胸壁に接しています。

心臓の内腔は右心房と右心室の右心系、左心房と左心室の左心系からなり、これらは心房中隔および心室中隔で区分されています。

左右の心房と心室の間にはそれぞれ僧帽弁と三尖弁、左心室と大動脈の間には大動脈弁、右心室と肺動脈の間には肺動脈弁というひだ状の弁があります。

それぞれの弁は心筋の収縮と拡張に応じて開いたり閉じたりし、血液が一定の方向に流れるように制御しています。

心臓の筋肉は横紋筋

心筋は心房で2層、心室で3層構造となっており左心室は右心室に比べて厚くなっています。心筋線維は骨格筋と同じ横紋筋ですが異なる点があります。

それは電気刺激を細胞膜の隙間(ネクサス)を通じて隣の細胞に伝達され、一箇所でで起こった刺激が心臓全体に伝わります。

ただ、心室と心房の間には筋肉の線維の連絡がないため、この間は特殊な刺激伝導系によって伝導されます。洞房結節で活動電位が起こり、房室結節に到達したのちにヒス束を介したのちに左脚と右脚に伝わり心筋を収縮させます。

牛の心臓の機能とは?

牛の心臓の基本的な機能としてはポンプ機能があります。

これは左心室から駆出された血液が動脈によって全身の臓器に分配された後に毛細血管を経て静脈によって右心房に戻ってくることを表しています。これを大循環または体循環とも言ったりしますね。

一方で右心室から駆出された血液は肺を経て左心房に入ります。これを小循環または肺循環と言います。

正常な動物では大循環に75%、小循環に25%の血液があると言われていて、大循環では大部分の血液量が静脈にあります。牛の血圧は大動脈で最も高く、大静脈で最も低いです。

この圧較差を灌流圧といい血液の流れる原動力となっています。心臓のポンプ作用は左右心室の拡張と収縮、および弁膜の開閉によって行われていますが全身反応に適した循環を保持するための様々な機構があります。

心臓の機構1:心周期

正常な心臓は洞房結節からの電気刺激が刺激伝導系によって心筋に伝えられ、心筋が収縮することで心室から血液を駆出する心室の収縮期の後に心筋の再分極により弛緩し、静脈から心房を経て心室に血液を流入する拡張期があります。

心臓の機構2:心音

心音は心臓の弁の閉鎖音、開放音、心筋の拍動音、血液が流れる音が複雑に混ざっています。

通常、大動脈と肺動脈弁の閉鎖と房室弁の開放に伴うⅡ音が、大動脈と肺動脈弁の開放と房室弁の閉鎖に伴うⅠ音よりも高調で鋭い音を呈します。

心臓の機構3:心音

心臓は一定のリズムと回数で拍動していて、これは洞房結節の活動電位の発生に起因します。

心臓の機構4:心拍出量

心拍出量は1分間に心室から拍出 される血液の量をいいのことを言い、1回の拍出量に心拍数を掛けることで求めることができます。

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