牛の 心房中隔欠損 の症状は?血行動態は?

牛の先天的な心臓の奇形として心房中隔欠損という病気があります。これは左右の心房を隔てている心房中隔という壁がなく血流が左右の心房に流れてしまうことにより症状が出る疾患になります。

今回の記事ではその心房中隔欠損について症状や血行動態に触れつつ、解説していきたいと思います。

牛の心房中隔欠損の症状は?血行動態は?

心房中隔は左右の心房の隔壁で、生まれたばかりの牛では卵円孔という形で心房の間は開いていますが、成長に伴い左心房圧が右心房圧よりも高くなると機能的に閉鎖するようになっています。

牛の心房中隔欠損の概要

牛の心房中隔欠損ではこの卵円孔が閉鎖せず開いている状態、中隔が心内膜まで届かないこと、そもそも中隔がないものに分類されますが、一般的には卵円孔の開いたままの状態の卵円孔開存の発生が多いです。

牛の心房中隔欠損の初期症状はないこともある

牛の心房中隔欠損では開いたままの孔を介して左心房から右心房へ血液が流れてしまいます。これにより右心系への容量の負荷がかかります。ただしこの状態では症状を示さないことが多いです。

右左シャントが問題となる

牛の心房中隔欠損で問題となるのは容量負荷に右心房が耐えられずに、この血液の流れが逆になってしまい右心房から酸素が少ない静脈血が左心房に入り込んでしまうことです。

この場合にはチアノーゼ、右心拡大などの症状が見られます。

牛の心房中隔欠損の診断方法は?

牛の心房中隔欠損は通常、症状が見られないことが多く気づかない場合もあります。聴診で肺動脈弁領域で収縮期雑音の聴取はできますが、音の大きさは大きくはないです。

確定診断は心エコー検査や心血管の造影検査になりますが治療を行うことはほとんどありません。

牛の心臓の役割はこちらの記事でまとめていますので合わせてお読みください。

牛の 心臓 とは?心臓の役割や機能を解説

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