牛の カタル性肺炎 とは?意味や原因について

牛の カタル性肺炎 は肺小葉群における肺胞と細気管支の炎症をカタル性肺炎と言います。気管支炎からの続発が多く、気管支肺炎とも呼ばれます。原因は細菌、ウイルス、飼料や異物の誤嚥、刺激物の吸引、ストレス感作などがあります。症状は初期は気管支炎、そのあとに肺炎を呈します。特徴的な初見は血液検査で炎症による好中球増加、発熱や脱水による血液濃縮が考えられます。

牛のカタル性肺炎とは?意味や原因、症状

原因は?

牛のカタル性肺炎の原因は急性気管・気管支炎を起こすものです。1つ目が細菌やウイルスの感染、2つ目が食物や異物の誤嚥、3つ目が化学物質などの刺激物の吸引、4つ目が胸壁の外傷が考えられます。背景には輸送や不潔な飼育舎での飼育によるストレスがあることが多いです。

1|細菌・ウイルス・寄生虫・真菌

細菌、マイコプラズマ、ウイルス、真菌や寄生虫の感染や二次感染によるものが1つ目の原因として考えられます。

2|食物や異物の誤嚥

飼料、薬液、異物の誤嚥による炎症が2つ目の原因です。若齢の牛では乳汁の誤嚥などが考えられます。

3|刺激物の吸引

化学物質や揮発性物質などの吸引が引き金となりカタル性炎を引き起こすことがあります。

4|外傷

胸壁に起こる外傷により発症することも原因のうちの1つになります。

症状は?

初期には気管支炎と同様の症状に示します、その後、発熱と元気消失が起こり食欲不振を呈します。

膿のような鼻汁と咳も認められ、胸部の打診を行なった際には弱い疼痛性を示します。呼吸障害では頻呼吸、努力性呼吸が見られ、症状が進行すると舌を出し、開口呼吸で苦しそうな様子が見られます。

特徴的な所見は?

カタル性肺炎では血液検査にて好中球の増加(=白血球の増加)が認められます。発熱や脱水により血液濃縮、アルブミン濃度の減少、グロブリンの増加、フィブリノーゲンの増加が見られます。

診断には症状と血液検査

牛のカタル性肺炎の診断には上記の症状(発熱、膿のような鼻汁、呼吸困難)、血液検査所見から診断を行います。

カタル性肺炎様の症状がある牛の痰、気道内分泌物、肺の針吸引を行い微生物学的な検査(培養検査)も行う場合があります。

治療は?

治療としてはまず、ストレスの除去を考えます。具体的には輸送、温度、ちりや埃、密な飼育を制限します。

抗生物質を投与しますが、薬剤耐性菌をむやみに作らないために感受性試験などを適切に行い投与することが望ましいです。

症状に対しては去痰剤、気管支拡張薬、消炎鎮痛薬、非ステロイド系抗炎症薬などの投与を行います。

輸液やネブライザーによる吸入療法も必要に応じて行います。

肺炎の症状や概要はこちらの記事も合わせてお読みください。

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