ルーメンパラケラトーシス とは?

ルーメンパラケラトーシス は何らかの原因で第一胃粘膜の角化が不完全となり核が残ったまま鱗の様な角化層が過剰に積み重なった状態です。原因は濃厚飼料の多給やペレット化飼料、ビタミンA欠乏などが考えられています。

ルーメンパラケラトーシス とは?牛の肝膿瘍との関係は?

ルーメンパラケラトーシス の概要

正常な第一胃粘膜は角化上皮に覆われており、角化層の上皮細胞は無核の扁平上皮で形成されています。

この粘膜が何らかの原因で角化不全となり、有核の鱗状の角化層が過剰に積み重なった状態になります。

ルーメンパラケラトーシス の原因

ルーメンパラケラトーシスの原因は炭水化物含有量が少ない濃厚飼料の多給や粗飼料の不足、ペレット化飼料、第一胃粘膜の刺激や障害、ビタミンAの欠乏が考えられています。

発生機序について〜肝膿瘍との関連〜

濃厚飼料の多給や粗飼料の不足があると、第一胃内の揮発性脂肪酸(VFA)や乳酸の増加が起こり、胃内のpHが低下します。

揮発性脂肪酸(VFA)により上皮細胞の増殖が促進、正常な上皮細胞の角化を阻害します。これによりルーメンパラケラトーシスが起こります。

pHの低下、高乳酸、揮発性脂肪酸(VFA)の上昇が進行していくと第一胃炎が起こり、粘膜から細菌が侵入し肝膿瘍を呈することもあります。

牛の 肝膿瘍 について症状、原因、予防

ルーメンパラケラトーシス の症状

ルーメンパラケラトーシス の初期症状はあまりなく、無症状であることが多いです。

進行すると食欲の低下、食事の時間の延長、慢性下痢などが起こります。多くの場合で肝膿瘍を続発していることが多く、腹膜炎や敗血症、肺疾患にも注意が必要です。

ルーメンパラケラトーシスと診断するにはルーメン液のpHの低下、VFAや乳酸の上昇、多数の扁平上皮細胞などを確認します。

特異的な症状がなく第一胃の機能低下、乳脂肪率の低下、尿のpHの低下などが認められる場合には疑います。

ルーメンパラケラトーシス の治療

ルーメンパラケラトーシスの治療は原因となっている要素の除去を第一に考えます。特定ができない場合には濃厚飼料の制限を行うことがあります。

第一胃の性状を改善するために重炭酸ナトリウム、第一胃内容液の移植などを行う場合もあります。

胃粘膜の病変にはポリアクリル酸ナトリウムなどの吸着剤の使用を試みます。

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