牛の迷走神経性消化不良について解説

牛で生じる 迷走神経性消化不良 は迷走神経の腹枝の損傷により第一胃や腹部に特徴的な拡張が起こり、胃の機能障害や神経障害が誘発される病気で、教科書的にはパップルシェイプと言う特徴的な外見を呈すとされています。

牛の 迷走神経性消化不良 の原因や症状

迷走神経性消化不良の原因は?

迷走神経性消化不良は様々なことが要因になる病気で、以下が考えられています。

・外傷性第二胃腹膜炎

・胸腔内の縦隔周囲の重度の炎症、リンパ節の腫大

・第四胃の神経性、虚血性障害による擬似性の迷走神経性消化不良

・第二胃の内壁の硬化による迷走神経受容器を介した第二胃溝反射障害

・迷走神経機能障害と胃の機能障害

牛の 外傷性心膜炎 (創傷性心膜炎)が起こる理由と症状

迷走神経性消化不良の症状は?

牛での症状としては初期は体調不良、食欲の低下、乳量の減少、糞便の質の低下、徐脈などが認められます。

胃は第一胃の運動性が悪くなり、腹部の下垂、左膁部と両側の下腹部の拡張が認められます。(パップルシェイプ)

脱水や低カリウム、低クロール血症が起こります。

類症鑑別すべき疾患には第四胃変位、外傷性第二胃炎、泡沫性鼓張症、胎膜水腫、鼠径ヘルニア、脂肪壊死症などがあります。

牛の迷走神経性消化不良の治療は?

迷走神経性消化不良の治療は原因によって異なりますが、第二胃腹膜炎に続発している場合には第一胃瘻管の増設や第一胃切開を行い胃の内容物の除去と移植を行います。

第三胃の機能不全、第四胃食滞の場合には胃腸の蠕動運動を促進する薬を投与し消化管運動の改善を行ったり、下剤の使用を試みます。

第一胃や第四胃が原因の場合には運送を促進する薬(パンテチン、メトクロプラミド)を投与します。

第四胃の梗塞やアトニーがある場合には幽門の筋層を切開したり、臭化プリフィニウムを投与します。

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