第四胃食滞 とは?原因や症状・治療について解説

牛の 第四胃食滞 は第四胃に食餌が停留してしまっている状態で、第四胃が弛緩、拡張する場合ではより重篤な症状を呈します。一般的に食欲の低下、排便量の減少、腹部膨満が症状として認められます。治療には外科治療、電解質補正・脱水のために対症療法、内科療法があります。

第四胃食滞 とは?原因や症状・治療について解説

第四胃食滞の原因は?

第四胃食滞の原因は大きく3つに分類されます。

1つ目が飼料給与のミスや栄養が不十分の場合です。低タンパク質、低カロリー、低品質の粗飼料を与えることで起こります。これは短く切られた粗飼料や穀類は前胃での通過時間が早く、第四胃に過剰に蓄積するためです。冬季では寒冷に対するエネルギーの必要を補うための飼料の摂取量増加が誘因となるため、冬の時期では発生が多くなる傾向があります。

2つ目が第四胃内に土砂の停留が起こる場合です。土砂が付着した根菜類の砂が多い土壌で収穫した牧草で多くなります。

3つ目が第四胃潰瘍などが原因による穿孔、外傷性第二胃腹膜炎による第四胃の癒着、迷走神経性消化不良が考えられます。

牛の迷走神経性消化不良について解説

第四胃食滞の症状は?

牛の第四胃食滞の症状は消化器症状が主徴になります。食欲の低下、腹部の膨満、第一胃運動の停止、排便量の減少、悪臭のある便が起こります。

体温は正常ですが、心拍数が軽度に増加、脱水などが認められます。

血液では脱水や電解質のバランスに異常が認められ、低クロール血症・低カリウム血症による代謝性アルカローシスとなります。

牛の 第一胃鼓脹症 の症状・治療・予防

第四胃食滞と診断するためには?

診断には牛の栄養状態、胃の膨大、第四胃の圧痛、糞便の状態から検討をつけ、低クロール血症・代謝性アルカローシスの所見をもって診断することが多いです。

ただし成牛では確実な診断を下せることは少なく、若齢の牛では右腹部前方の膨満、触診、打診を行い状態をチェックします。

第四胃食滞の治療は?

内科療法

内科療法では塩類下剤、潤滑剤の第一胃内投与により閉塞物を動かします。そのほかにも蠕動運動亢進薬、第一胃内容液の移植も考えられます。

外科療法

外科療法としては傍正中切開術による第四胃内容物の除去が行われますが、アトニーが生じている場合には治療が成功することは少なくなります。

対症療法

対症療法としては輸液で脱水の補正、低Cl・K血症、代謝性アルカローシスの補正を行います。対症療法のみで治癒することもあります。

第四胃食滞の予後は?

初診時の食滞による第四胃潰瘍と電解質異常のレベルによって予後が異なります。重症の場合には一週間以内に死亡することもあります。

 

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