牛で起こる 盲腸拡張症 の症状や診断とは?

牛の 盲腸拡張症 は盲腸内に消化した食餌が停滞し、盲腸の拡張・ガスの貯留・変位や捻転を症状として認められる疾患です。ただ、盲腸の異常単独で起こる病気ではなく、第一胃内の異常発酵や第四胃変位などの続発によって発症するとされています。治療は消化管運動を促進する薬、下剤の投与があります。

牛の 盲腸拡張症 の症状・診断・治療や類症鑑別

盲腸拡張症が起こる原因・病態は?

牛の盲腸拡張症は濃厚飼料・不良なサイレージの多給によってルーメン(第一胃)内で異常発酵が起こることに起因します。この異常発酵によって生じたガスが下部消化管に流入にすることで消化管運動の抑制が起こります。

細切り・粉砕した粗飼料の多給で第一胃内滞留時間の短縮、下部消化管での再発酵も原因となります。

盲腸拡張症の症状は?

盲腸拡張症は消化器症状が顕著に認められます。水溶性下痢便、排便量の減少、泥状便などです。一般的な症状として食欲低下、脱水が起こります。

盲腸が捻転している場合には疝痛、食欲廃絶、排便の途絶が認められます。

診断は有響性金属音

診断としては【右膁部】の打診により有響性金属音が聴取できます。音の質は第四胃右方変位よりも低く聴こえると言われています。右の腰角後縁から第12肋骨付近、背側寄りで有響性金属音を聴くことができます。

直腸検査により腹腔右側に膨張した盲腸を触知することもできます。

牛の 聴打診 の概要|有響性金属音(ピング音)と拍水音

類症鑑別:第四胃右方変位・結腸鼓張症

牛における盲腸拡張症の類症鑑別する疾患としては第四胃右方変位、結腸鼓張症があります。

牛の 第四胃変位 の原因や症状を解説|左方変位と右方変位

盲腸拡張症の治療

盲腸拡張症の治療としては消化管運動を促進する薬、下剤の投与をおこなします。脱水している場合には輸液をおこなします。

ただし、飼料に原因があることが多いのでまずは第一胃内の異常発酵がどのような理由で起こっているかを確認したのちに改善します。

上記で改善が見られない場合には外科的に盲腸内容物の排除と捻転の整復を行います。

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