子牛のウイルス性下痢症| ロタウイルス について

子牛で下痢を引き起こす ロタウイルス は抗原性の違いによりA~F群に分類されます。生後4~14日齢の子牛でウイルス性下痢症を起こす最も一般的なウイルスです。黒毛和種とフィードロットの導入乳用種雄で問題となっています。

子牛のウイルス性下痢症・ロタウイルスについて

原因であるロタウイルスとは?

ロタウイルスはレオウイルス科に属する二本鎖RNAウイルスの属で、抗原性の違いによってA~F群に分類されます。子牛の「ウイルス性」の下痢で最も一般的な原因となっています。

ロタウイルスによるウイルス性下痢症の特徴としては生後4~14日齢での発症が多く認められます。

症状は?

急性下痢症の症状では脱水・沈うつ・代謝性アシドーシスなどが認められます。

慢性下痢症では低い栄養状態に陥ります。低血糖・低タンパク血症・必須脂肪酸の不足による元気沈衰、落屑、脱毛、心音細弱、痩せている状態が認められます。

脱水は急性下痢症の主徴で評価は体重測定が必要ですが、簡易的に皮膚の弾力性や眼球の陥没の程度で評価することが多いです。下痢症になると代謝性アシドーシスを呈していることが多く、神経学的な機能不全である沈うつが認められます。

沈うつは神経症状(吸乳反射、起立能力、威嚇反射、触知反射)と循環器症状で評価します。

脱水の評価はこちらの記事で解説していますのであわせてお読みください。

子牛の 水中毒 について | 脱水について解説

症状である代謝性アシドーシスとは?

下痢の治療中に脱水が軽度であるにも関わらず、起立不能を示す子牛がいる場合にはこの代謝性アシドーシスが原因となっていることがあります。

代謝性アシドーシスは重炭酸イオン(HCO3-)の低下が原因で酸血症(血液が酸性化)がし生じます。血液の重炭酸イオン(HCO3-)の減少、pHの低下、pCO2の正常もしくは低下でこれを疑います。

子牛での代謝性アシドーシスの原因

子牛での単純性代謝性アシドーシスの原因は消化管からの重炭酸イオン(HCO3-)の喪失になりますが、代償機構の未発達も助長する要因となっています。

子牛の腎臓が成牛よりも発達していないため、腎臓の代償作用である重炭酸イオン(HCO3-)の再吸収機能が十分ではないのです。

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