牛の 肝線維症 の症状・診断・治療

牛の 肝線維症 は肝小葉間質における結合組織の増生、偽胆管と筋線維芽細胞の形成に伴う肝小葉の萎縮、消失を呈す難治性の肝臓病になります。牛では寄生虫(肝吸虫・肝蛭・槍型吸虫)などの感染による肝線維症が報告されています。血液検査では血清GGT活性値の増加、AST活性値の上昇および総ビリルビン量の増加が認められる。

牛の 肝線維症 の症状・診断・治療

発生機序

肝臓の線維化は持続的な炎症によって肝細胞障害、瘢痕化、修復の治癒機転が高頻度に繰り返されてコラーゲンが肝臓内に増加して起こるとされています。線維化が進行すると肝硬変、肝癌に移行することがあります。

症状

肝線維症の主な症状は粘膜に認められる重度の黄疸、発熱、心拍数の増加、食欲低下、元気の消失などが考えられます。

光線過敏症、全身の掻痒感や興奮症状を示すこともあります。

検査所見

血液検査

血液検査では肝胆道系の逸脱酵素である血清GGT活性値の増加、AST活性値の上昇および総ビリルビン量の増加が認められます。

ヘマトクリット値の低下、好中球の増加、アルブミン量の減少とグロブリン量の増加が見られます。

肝臓の組織検査

肝線維症では肝小葉辺縁部の門脈域における結合組織の増生、筋線維芽細胞と偽胆管の形成により、肝小葉の配列が乱れ、肝小葉の萎縮や消失が見られます。

治療

牛で見られる肝線維症の治療は肝線維の主成分であるコラーゲンの生成抑制と細胞障害に起因する炎症を抑える効果をもつデキサメタゾンを投与します。数日で血清GGTの上昇、ビリルビン量の増加が改善します。

持続的な肝炎に続発して発生することが多いので、肝臓障害物質の植物性の毒素や飼料のカビ毒に注意することが重要です。

牛の肝膿瘍は注意すべき疾患です。他の肝臓疾患としてあわせてお読みください。

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