牛の 水腎症 の原因・症状・治療

牛に 水腎症 は尿路の通過障害によって腎盂、腎杯に尿が貯留、著しく拡張した状態のことを言います。片方の腎臓で水腎症が起こると反対側の腎臓で代償的な肥大が起こる可能性があります。原因は先天的なものと後天的なものに分かれます。症状は尿毒症、排尿障害、治療は外科的な処置によって尿路通過障害の除去があります。

牛の 水腎症 の原因・症状・治療

牛の水腎症の原因

牛の水腎症の原因は先天性と後天性に分類されます。

先天性の原因

先天性の原因は腎臓・尿路の奇形、尿路の狭窄や閉塞などの生まれつきの異常によって生じます。

後天性の原因

後天性の原因は尿石症、炎症(膀胱炎、尿道炎)、腫瘍(膀胱癌、直腸癌)による尿路の狭窄や閉塞、腹腔および骨盤腔内の腫瘍、前立腺肥大、妊娠などの外部からの圧迫によって水腎症が生じます。後天的なものが一般的です。

牛の水腎症の症状

先天性の水腎症では無尿、尿毒症を併発することが多く、生後数日以内に死亡してしまうことがあります。

後天性の水腎症では片側性に発症している場合には初期は無症状ですが、徐々に腎臓の主題や痛み、血尿が認められるようになります。両側性の水腎症では早期の少量頻回の排尿、排尿困難などの泌尿器症状が見られ、経過とともに尿毒症を発症します。

長期の尿のうっ滞により、腎盂や尿細管の内圧が上昇、腎乳頭および腎髄質の圧迫が起こります。最終的には腎皮質に及ぶ実質の萎縮が起こり、腎実質の線維化、糸球体濾過機能、尿細管機能の低下に伴い、BUN、血清クレアチニンの上昇による尿毒症になります。尿検査では結晶成分、上皮細胞、細菌などが確認できます。

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牛の水腎症の特定

水腎症だと特定するためには排尿障害(顕著な泌尿器症状)、尿毒症などに加え、直腸検査で腎臓の主題、尿管の拡張、痛みのチェックをします。超音波検査でも確認することが理想ではあります。

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牛の水腎症の治療

牛の水腎症の治療は外科的な処置によって尿路通過障害の除去を行います。ただし、先天的な要因がある水腎症では治療が厳しい場合もあります。対症療法では尿毒症や泌尿器の感染を防ぐ処置があります。

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