牛の 創傷性第二胃腹膜炎 の症状・診断・治療

牛の 創傷性第二胃腹膜炎 は摂取した鋭い異物が第二胃の壁を突き破り横隔膜や腹膜に炎症が起こっている状態になります。初期では急性の限局的な腹膜炎ですが、症状は徐々に進行していき迷走神経性消化不良、横隔膜ヘルニア、外傷性心膜炎が起こります。

牛の 外傷性心膜炎 (創傷性心膜炎)が起こる理由と症状

牛の 創傷性第二胃腹膜炎 の症状・診断・治療

牛の創傷性第二胃腹膜炎 が起こる原因

牛が尖鋭な異物を飲み込み、第二胃粘膜に停留、第二胃の強い収縮運動などで横隔膜や腹膜への刺入を助長します。第二胃の周辺臓器の癒着を起こします。

創傷性第二胃腹膜炎の症状

牛で見られる症状は食欲の低下、反芻・第一胃運動の低下、脈拍・呼吸数の増加、体温の軽度上昇、心筋の肥厚などが起こります。

経過とともに症状は急性から慢性に移行していき、急性腹膜炎では頸静脈の怒張、胸垂部の冷性浮腫、発熱、腹部膨満が見られます。慢性では第一胃運動の低下や迷走神経性消化不良がだらだらと続きます。

左方移動を伴った好中球数の増加、フィブリノーゲンの上昇、血漿タンパク質濃度の上昇も臨床病理・診断の観点からは重要になります。

牛の迷走神経性消化不良について解説

創傷性第二胃腹膜炎の治療

牛の創傷性第二胃腹膜炎の治療は内科的にカウサッカーにより異物除去、前脚を高くして横隔膜に刺さっている異物を抜きやすくするプラットフォーム療法があります。

同時に抗菌薬を全身投与することがありますが、慢性の状態ではあまり効果は期待できません。

外科的な治療には第一胃の切開術があります。

予防的に棒状の磁石(バーネット)の投与、牛舎の整備などを行い、異物の飲み込み前と後の予防を行います。金属探知機により異物の検査を定期的に行うことも大事ですね。

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