牛伝染性鼻気管炎 の原因・症状・治療

牛伝染性鼻気管炎 は牛の放牧病・輸送熱として知られている病気で、ヘルペスウイルスが原因になります。症状は鼻気管炎、流産、角結膜炎などで生ワクチンによる予防を行います。感染した場合の治療は細菌の二次感染に対する対症療法になります。

牛伝染性鼻気管炎の原因・症状・治療

牛伝染性鼻気管炎の原因

牛伝染性鼻気管炎の原因ウイルスはヘルペスウイルス科アスファヘルペスウイルス亜科バリセロウイルス属牛ヘルペスウイルス1になります。感染宿主細胞の核内にCowdryA型封入体を形成します。

発生は世界各国で認められ、ヘルペスウイルスの特性として回復後もさんさ神経節や腰・仙椎神経節に潜伏感染します。

鼻汁・涙・生殖器分泌物中のウイルスによる経気道感染・生殖器感染が感染経路になります。

ヘルペスウイルスの特性

ヘルペスウイルスは神経節に潜伏感染し、ストレスなど免疫力が落ちた際に再発症して終生ウイルスを排泄し続けます。健康な耐過牛はレゼルボアになります。

ヘルペスウイルスによる流産があるものは白血球を介して胎盤を通過すると言われています。

症状

牛伝染性鼻気管炎の症状は疾患名の通り鼻気管炎になります。高熱や涙、呼吸困難、鼻鏡の充血などです。そのほかに流産、角結膜炎が認められます。

肺の間質性気腫、充血、肺水腫など肺、上部気道、関節に病変を形成します。流産した胎児に関しては肝臓などの臓器に壊死斑を確認します。特徴的な所見は感染初期の上部気道感染細胞の核内におけるCowdryA型封入体です。

鑑別疾患には牛流行熱などがあります。

牛流行熱 の症状・予防・治療

治療・予防

牛伝染性鼻気管炎の診断には中和試験、ELISA、HI反応、CF反応、寒天ゲル内沈降反応、急性期と回復期のペア結成を調べ、4倍以上の抗体上昇をもって感染と判断します。

予防に関してだと日本では主に3種混合生ワクチン(パラインフルエンザ、牛ウイルス性下痢・粘膜病とともに)などを投与することで行います。RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症とともに4種、5種のワクチンも存在しています。

牛伝染性鼻気管炎に対しては治療を行わないことが多く、細菌の二次感染に対する対症療法を行います。

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