牛の 妊娠 ・分娩・胎盤・性周期について解説

牛の繁殖を理解するためには性周期、 妊娠 ・妊娠診断、分娩、胎盤の理解をしておく必要があります。この記事ではそんな牛の繁殖に関わる要素を簡単にわかりやすく解説しています。

牛の性周期・ 妊娠 ・分娩・胎盤

牛の性成熟について

牛の性成熟は生後、健全に発育しある年齢に達して性的にも成熟した状態になります。

雄では十分な精子が形成されていて、雌を受胎させることができる状態になります。雌では受精・妊娠・分娩・哺乳の一連の生殖機能を全うできる状態です。

牛の生殖周期(性周期)

牛の繁殖季節はなく周年、多発情で20~21日程度の発情周期を持っています。発情する時間は16~21時間で自然排卵、発情したのち10~14時間で排卵が起こります。豚は複数排卵しますが、牛では排卵する数は1つで。

発情中にはスタンディングがみられます。スタンディングとは相手の牛に乗駕されたままじっとして動かない様子になります。

牛の外陰部からの出血

牛は発情「終了後」に外陰部から出血が起こります。牛の月経とも呼ばれ、特に未経産の牛で認められることがあります。

分娩後には30~50日程度の生理的な無発情期間があります。

交配適期・人工授精

牛では発情開始後6~24時間で人工授精を行うことがあります。午前中に発情を確認した場合には午後に人工授精(AI)を行います。

頸管粘液で発情確認および妊娠確認ができるようになります。

牛の妊娠診断をするには?

超音波検査法

妊娠20日前後に直腸プローブを用いて行います。臍帯と生殖結節の距離から胎子の雌雄鑑別もできるようになります。

ノンリターン法

21日以降から診断できる方法で、交配後に発情が回帰しないことで判断する方法です。卵巣疾患などがある場合には効果がない場合もあります。

直腸検査法

胎膜触診法は妊娠40日前後で行います。胎膜スリップは妊娠と子宮蓄膿症、子宮粘液などとの鑑別ができます。なお、不妊角側で行うこともポイントですね。

そのほかの妊角の膨大は妊娠35~40日以降、胎子の触診は妊娠65日以降、子宮動脈の肥大・振動は妊娠3ヶ月以降になります。

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頸管粘液法

頸管粘液を採取して行います。妊娠すると粘液がゼリー・もち状になり、スライドグラスの圧片標本では縮れ毛様の形態を示します。

プロジェステロン測定

性ホルモンの濃度を測定することでも妊娠を確認することできます。授精後21~24日後で適応。

牛の分娩の流れ

牛に分娩は大きく3つの期間に分類されます。開口期、産出期、後産期です。

開口期

牛では3~5時間で規則正しい陣痛の始まりから子宮頸管の拡張が起こります。牛では側胎向から上胎向(うつ伏せ)へ姿勢が変わります。

産出期

牛では平均3時間程度の産出期になります。子宮口が完全に開き、胎子の娩出までの時間になります。陣痛のたびに胎胞は大きくなり、尿膜が破れる一次破水、羊膜が破れる二次破水が起こります。

後産期

牛で出産から3~6時間後で認められる期間で胎子娩出後から胎盤が排出されるまでの間になります。

牛の胎盤

牛の胎盤は多胎盤と言われ、絨毛が子宮の結合組織に直接接します。分娩時の母体組織の欠損は軽微なため、分娩後の子宮修復時間は早くなります。牛では45日程度で回復します。

分娩後4日まではオキシトシンとPGF2αの作用で子宮収縮運動が継続します。新生子の吸入刺激によってオキシトシンが分泌され、陣痛促進が起こります。

悪露は産褥期人認められる子宮からの滲み出る液のことで牛では暗赤色になります。

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