牛の 卵胞嚢腫 の原因・症状・治療・予防

牛の 卵胞嚢腫 は卵胞が排卵せずに大きくなり、長期的に持続する疾患(卵巣嚢腫)の1つで鑑別すべき疾患に黄体嚢腫や嚢腫様黄体があります。

牛の 卵胞嚢腫 の原因・症状・治療・予防

牛の卵胞嚢腫の特徴

牛の卵胞嚢腫には2種類ある

牛の卵胞嚢腫にはえすとロジェんを分泌するタイプとしないタイプの2つに分類されます。エストロジェン分泌タイプでは発情兆候が長く続く傾向があり、非分泌のタイプでは発情周期が停止します。

牛の卵胞嚢腫のでき方

牛の卵胞嚢腫は少数で片方の卵胞にできることが多いのですが、豚では左右の卵巣に複数個できることもあったり、犬では両側性であったりと種によってでき方は異なります。

馬では元々卵巣のサイズが大きいため、卵胞嚢腫になると卵胞の直径は25~70mmになります。ちなみに牛の卵胞嚢腫では排卵数1~2この卵胞の直径は12~25mmになります。

牛の卵胞嚢腫の原因

牛の卵胞嚢腫の原因は複数考えられています。発生は乳牛で起こりやすく、牛舎で飼うことによる環境のストレス、高泌乳牛における長時間の重いミルカーの装着、搾乳によるストレス、配合飼料の過剰給与や不足による血中コレステロール、タンパク質濃度が高くなる高くなることによる中枢の機能障害などが考えられます。

また、イソフラボンなどのエストロジェンに似た物質を多く含むマメ科植物の多給によっても視床下部・下垂体機能の抑制がかかります。

上記の原因によって、LHサージが起こらず排卵が認められないことで卵胞発育が続き嚢腫となります。

牛の卵胞嚢腫の症状

牛の卵胞嚢腫の症状はエストロジェン作用によリます。外陰部の腫大や充血、透明で大量の子宮頸管粘液の排出、乗駕行動、尾高を呈すこともあります。

牛の卵胞嚢腫の診断

牛の卵胞嚢腫を診断するには直腸検査による卵胞の触知、超音波検査によって壁の薄い低エコー領域のチェック、これは黄体嚢腫との鑑別にも効果的です。

血中プロジェステロン濃度を測定することでも診断できます。卵胞嚢腫の牛の場合には1ng/mlよりも低い値を示します。通常は5~10ng/mlとなります。

牛の卵胞嚢腫の治療

牛の卵胞嚢腫は数ヶ月後に自然と治癒することもありますが、経済的なことを考慮し積極的な治療を行うことが多いです。

治療にはGnRHの投与、hCGの投与・嚢腫内注入が考えられます。LHサージが起こらないために生じる症状ですので、LHサージを起こして排卵を誘起します。

卵胞嚢腫の予防

卵胞嚢腫の予防はまずはストレスをかけないことです。飼育環境や管理面の見直しをはかります。牛舎から出すことによる運動も効果的です。

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