牛の 黄体嚢腫 の症状・治療

牛の卵巣疾患で知っておきたい病気に 黄体嚢腫 があります。卵胞嚢腫よりも血中プロジェステロンは高く、卵胞が排卵しないで、壁がある程度の黄体化を示すことが特徴です。治療はhCG、GnRHの他にPGF2αもあり、黄体を退行させることも選択肢にはあります。

牛の 黄体嚢腫 の症状・原因・治療

牛の黄体嚢腫の特徴

牛の黄体嚢腫は卵胞嚢腫のように発情型を示すことがなく、無発情が症状として考えられます。卵胞が排卵しないで、壁がある程度黄体化したものを指しており、直腸検査だけでは卵胞嚢腫との区別は付けづらいです。

牛の黄体嚢腫の原因

牛の黄体嚢腫の原因は卵胞嚢腫と同様にLHサージの欠如です。これにより排卵が起こらず、嚢腫を形成します。

排卵後の下垂体前葉のLH分泌量の減少、黄体組織におけるLHレセプターの減少なども原因としては考えられます。

牛の黄体嚢腫の診断・治療

牛の黄体嚢腫の診断は卵胞嚢腫と同様に直腸検査、超音波検査、プロジェステロン濃度の測定があります。

直腸検査では冠状の突起を確認し、嚢腫様黄体との区別を考えます。超音波検査では黄体の内腔の有無、壁の厚さを確認します。血中プロジェステロン濃度の測定は妊娠の維持判定に有効です、

牛の黄体嚢腫の治療はGnRHの投与、hCGの投与の他にPGF2αもあります。これは黄体を退行させ性周期を整える役割があります。

牛の卵胞嚢腫についてはこちらの記事をお読みください。

牛の 卵胞嚢腫 の原因・症状・治療・予防

他の牛の卵巣疾患との違い

牛の黄体嚢腫と卵胞嚢腫の違い

牛の黄体嚢腫と卵胞嚢腫を鑑別するためには超音波検査において卵巣の断面を確認し、黄体の層が見られないことが一つに考えられます。

その他には乳汁や血中のプロジェステロン濃度で、乳汁で5ng/ml以下、血漿で1ng/ml以下で卵胞嚢腫、血漿プロジェステロン濃度が1~3ng/ml程度で2~3週間後の再検査でも変化が認められない場合には黄体嚢腫と言われています。

牛の嚢腫様黄体と黄体嚢腫の違い

黄体嚢腫は無排卵性なので、発情が起こらない状態が長く続くのに対して、嚢腫様黄体の場合には妊娠することもあり、hCGやGnRHによって黄体の維持を図ることがあります。妊娠していない場合にはRGF2αなどによって黄体を退行させます。

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