牛の 下痢 の症状・治療・発生機序

牛の 下痢 は急性下痢と慢性下痢に分類されますが、急性では脱水や発熱が顕著に認められ、慢性では削痩が顕著に認められます。発生機序は3つで吸収障害、分泌亢進、浸透圧亢進などが考えられます。症状は一般的なものが多いです。治療は止瀉薬、乳酸菌製剤、脱水への対策などが考えられます。

牛の 下痢 の症状・治療・発生機序

牛の下痢の発生機序の種類

牛の下痢には大きく3つの発生機序があります。

1:吸収障害

吸収障害による牛の下痢は主にウイルスや細菌性の下痢で生じます。絨毛上皮細胞が脱落し、小腸の表面積が狭くなります。これにより吸収が十分にできず下痢便になります。

絨毛上皮細胞が脱落することで消化酵素の産生も低下し消化不良による浸透圧の亢進も起こります。

また、微生物が感染することで炎症が起こりアルブミンが漏出、血液の膠質浸透圧が低下し水分が腸管内に移動することも下痢を助長します。

2:分泌亢進

この場合の牛の下痢はエンテロトキシンが関与しています。エンテロトキシンは大腸菌やサルモネラ菌の腸管内毒素のことでこのエンテロトキシンがcAMPなどを刺激し、イオン(Cl-、Na+、HCO3-)などを腸管内にて分泌促進します。

この時に水も一緒に腸管内に移動してしまうことで下痢が起こります。

3:浸透圧亢進

牛の下痢で浸透圧が原因になるものは絨毛上皮細胞の障害で糖質が分泌されないこと、瀉下薬、オステルターグ胃虫の寄生などで水分を引き込んでしまい下痢を呈します。

牛の下痢の症状

牛の下痢の症状は原因によって様々ですが、一般的には下痢便を排出しており、食欲の低下、乳量の減少、元気消失、Htの低下、TPの上昇、BUNの上昇、低K血症、低Cl血症などが認められることがあります。

牛の下痢の治療

牛の下痢の治療は止瀉薬の投与、乳酸菌製剤の投与、脱水に対する補液などが考えられます。

 

過去に牛の下痢の原因を成牛と子牛で比較した記事がありますのであわせてお読みください。

牛の 下痢 の原因で考えられること|成牛と子牛での違いは?

子牛の下痢の原因と治療についてはこちらの記事に詳しく記載されています。

仔牛 (子牛)の下痢の原因と治療について

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