ビタミンA過剰症 (牛ハイエナ病)の原因・症状・予防・病理

牛の ビタミンA過剰症 はハイエナ病とも呼ばれ、後肢の発育不全が著しく腰から尾根部にかけて背線の下降、十字部の陥没、後肢のX脚状の変形が認められ、ハイエナのような姿勢をすることからハイエナ病と言われます。急性中毒では麻痺や運動失調が起こります。予防は牛(特に子牛)にビタミンAをあげすぎないことです。

ビタミンA過剰症 (牛ハイエナ病)の原因・症状・予防・病理

ビタミンAとは?

視覚色素ロドプシンの再合成、骨の正常な発育、皮膚や粘膜などの上皮組織、生殖腺の機能維持が役割として考えられるビタミンで、リンパ系のレチニルエステルの形で血中に移行し、多くが肝臓に貯蓄されます。

牛ではβ-カロチンのままでの吸収が可能

牛のビタミンA過剰症の原因

牛のビタミンA過剰症(ハイエナ病)の原因は子牛でビタミンA製剤を連日投与することによる骨の発育障害になります。

牛のビタミンA過剰症の症状

牛のビタミンA過剰症(ハイエナ病)の症状は急性中毒と慢性中毒で異なります。

急性中毒

大量のビタミンA製剤を短期間に投与することによる急性中毒は12時間以内に食欲減退、知覚過敏、全身における震え、運動失調、麻痺などが起こります。

慢性中毒

慢性中毒は骨端軟骨板への障害が顕著に確認できます。後肢の発育障害が著しく、腰から尻尾にかけて背線の下降、十字部の陥没、後肢のX脚状の変形が認められます。この様子がハイエナに似ていることから名付けられました。

牛のビタミンA過剰症の予防

牛のビタミンA過剰症(ハイエナ病)の予防はもちろん、ビタミンAを大量に投与しないことにつきます。連日投与は避け、1~2ヶ月あけて投与することをお勧めします。

牛のビタミンA過剰症の病理

牛のビタミンA過剰症(ハイエナ病)の病理所見は大腿、下腿、上腕、椎骨などの骨端軟骨板の菲薄化、壊死、増殖帯の一部壊死が認められます。

ビタミンA欠乏症はこちらから

ビタミンA 欠乏症の原因・症状・診断

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です