白筋症 の症状・診断・治療|ビタミンE(セレン)欠乏症

牛の 白筋症 はセレンの欠乏によるGSH-Px活性の低下、ビタミンEの欠乏によっておこる筋肉変性疾患で、幼い牛で多く、症状は急性型で運動不耐性、呼吸困難、頻脈・不整脈、後遺症として筋力低下、嚥下困難、飲水困難などが認められることがあります。診断はCK(クレアチンキナーゼ)の上昇、ASTの上昇など、治療はビタミンE、亜セレン酸ナトリウムの投与、輸液などが考えられます。

白筋症 の症状・診断・治療|ビタミンE(セレン)欠乏症

牛の白筋症はビタミンE・セレンが不足することで起こる栄養に関わる疾患です。幼若期の牛で発症しやすいです。記事では症状・診断・治療について解説していきます。

そもそもビタミンE・セレンと白筋症の関係は?

ビタミンE(α-トコフェロール)、グルタチオンペルオキシターゼ(GSH-Px:セレンを含んでいる物質)は過酸化脂質を分解する役割を担います。過酸化脂質とは活性酸素が生体膜のリン脂質中の高度不飽和脂肪酸を酸化したものになります。

生体膜の蛋白変性と酵素の不活性化によって細胞が破壊され、臓器障害が起こります。

牛の白筋症ではセレンの欠乏によりGSh-Px活性の低下、ビタミンEの欠乏によって筋肉変性が起こります。

牛の白筋症の症状

牛の白筋症の症状は急性、亜急性、後遺症で区別することができます。

急性型の症状

急性型の白筋症では運動不耐性、呼吸困難、横臥、頻脈・不整脈が起こり適切な処置がない場合には6~12時間以内に死亡します。

亜急性型の症状

亜急性型の白筋症では起立困難、歩様の異常、振戦、転倒、四肢上部の腫脹、呼吸困難、一時的な発熱、治療に対して3~5日で反応します。年齢の高い牛ではミオグロビン尿も起こります。

後遺症

白筋症の後遺症には筋力の低下によって、肩甲骨が胸椎より上部に突出、胸壁から離れて両側へ開きます。手根関節下垂、指間離開、嚥下困難、飲水困難、舌の運動の障害などが起こります。

牛の白筋症の診断

牛の白筋症の診断はCK(クレアチンキナーゼ)の上昇、ASTの上昇、尿中CREの上昇、ミオグロビン尿、肝臓生検によるビタミンE含量の調査、飼料中のセレンの量、特徴的な臨床症状から判断します。

牛の白筋症の治療

牛の白筋症の治療はビタミンE、亜セレン酸ナトリウムの投与、輸液等の対症療法になります。

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