グラステタニー の原因・症状・診断・治療

牛の グラステタニー は低Mg血症により興奮や痙攣などの神経症状が見られる疾患で、一般には急性経過を辿り、放牧牛、泌乳期の乳牛、妊娠末期に輸送された牛で発生しやすいとされます。

グラステタニー の原因・症状・診断・治療

グラステタニーの原因

グラステタニーはマグネシウム欠乏、カリウムが過剰に含まれた土壌で飼育している牛や緬羊で発生しやすく、牧草中のMg含有量が乾物量の0.2%以下でNとKの含有量が多く、K/Ca+Mgの当量比が2.2以上で発生しやすいとされています。

オーチャードグラスがクローバーよりも発生しやすく、窒素を多く含む牧草は下痢を起こしやすいため腸管からのマグネシウム吸収が低下します。

発生は年齢の高い授乳中の母牛に多発、牧草の水分含有量の多い新鮮な牧草地に入牧してから2週間以内で発症することが多いです。

グラステタニーの症状

グラステタニーの症状は甚急性型、急性型、慢性型に分類されます。

甚急性型では突然の頭をあげての吠え、盲目的な疾走、強直性痙攣を繰り返し2~3時間で死亡することがあります。

急性型では初期は元気消失が認められ、ふらつき、知覚過敏、振戦、眼球振とう、歯ぎしり、関代性・強直性痙攣、瞬膜露出などが認められます。

慢性型では高泌乳牛で多く、わずかな刺激で興奮し、知覚過敏、筋肉の痙攣などが起き重症では起立不能、チアノーゼ、下痢、流涎、頻尿などが認められます。

グラステタニーの診断

牛のグラステタニーの診断においては低Mg血症の確認が重要になります。血清Ca濃度が低くなる症例も多いです。

尿中のMg含量の低下し、第一胃内のアンモニア濃度は上昇します。

天候不順な春や秋に人工牧草で飼育された牛で上記のような臨床症状が認められた場合には疑うようにします。

グラステタニーの治療

25%硫酸Mg溶液やボログルコン酸Ca製剤の投与、予防としては牧草地の管理が重要です。

Kを抑えMgの散布、放牧馴致、グラステタニーを発症した牛と同一放牧地の母牛にMg製剤を予防的な投与が考えられます。

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